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今年の漢字「偽」 [社会]

ついに今年も終わる。

去年も偽をイチ押しとしたが各種の今年の漢字イベントでの当選ならず。今年も多分無理だが、偽をイチ押しとしたい。

まさにフェイクニュースが飛び交った一年だったといっても過言ではない。

森友・加計問題にどれだけ時間を注ぎ込んだことだろう。結局、首相を失脚させたい極左勢力と総理の争いの代理戦争状態と化していた。この2学園に何らかの問題があったとしたところで、総理大臣とは何の直接の関係はなく、国会で審議するようなことではない。これぞフェイクだ。

トランプ大統領により、アメリカはパリ協定を離脱した。地球温暖化対策の是非についてはいろいろな意見があろうが、協定脱退も別に政治的な選択としてはありだ。そもそも地球温暖化自体がフェイクの可能性もあるのだから、フェイクを前提とした協定に盲従して自国の経済を衰退させるべきではないというのは非常に理性的な判断だ(結果的にトランプは頭がいいようには思えないものの、結果的には理性的であったということだ)。

日本は1000兆円の借金をしていて、日本人一人当たり800万円、この借金の返済が・・・というのもフェイクだということを最近知った。詳しくは各自調べられたいが、日本というよりも正確には日本政府の借金(そのほとんどが国債)には貸主がいて、貸主の大部分は国内の金融機関で、国民から預かったお金を政府に貸しているという。つまり、国民一人当たり800万円国に「貸して」いることになる。勿論すぐに返済が必要な借金というわけではない。従って、これを前提にした消費税増税はまったく意味のない議論ということになる。ただ、こういった論調は報道されず発言もカットされるらしい。森友加計問題や沖縄の反基地活動はもとより、「報道しない自由」が吹き荒れた一年であった。新聞やテレビ局を含めたマスコミがすべてフェイク化しているのだ。

そして総選挙。山尾議員の一線を越えているかどうかの真贋などどうでもいいことだ。本人が「ない」と言っている以上、それが嘘であってもなくても「ない」ということにするしかないではないか。実際に「ない」という可能性だってあるのだから。ただ、マスコミの山尾氏への肩の入れようはハンパなかった。多くの同情票を得て辛勝したものの、その後の言動は周知のとおり。ウソの報道を繰り返すマスコミだが、その潜在的能力は小選挙区の当選者をひっくり返す能力があるということが証明された。なんといおうか、もはや公平公正な報道などというのを信じている人などだれもいまい。

ついでにいえば、小池代表の「希望の党」は前代未聞のフェイク政党であった。今後どうなることやら。

横浜DeNAの日本シリーズ進出もフェイクだ。ただし、クライマックスというフェイクなシステムを作ってしまった以上、そのシステムの上ではトゥルーであった。

日産自動車と神戸製鋼によるフェイク事件も目新しいところ。もっとも世に出た製品に何ら不具合はなかったわけであり、何をこんなに騒ぐのかはよくわからない。思えばかのフォルクスワーゲンをめぐる騒動と似たところはある。さすがに巨大企業はフェイクに強い。

今年に限ったことではないが、とにかくフェイクを前提とした議論が多すぎる。経済にしたって環境にしたって、間違った前提で話をすすめても暗礁に乗り上げるだけだ。経済はさらに悪くなり、環境破壊は今以上に進む可能性がある。21世紀に入り、社会が極度に成熟しすぎた結果、皆がそれなりに満ち足りた生活を送っている。その結果、もう欲しいものがなくなったので、アニメ・レジャー・スマホアプリ・・・といったヒマつぶしをするしかない人が多くなった。間違った前提により社会問題を作り上げることで人々のヒマつぶしになるということだろう。温暖化対策事業のために雇用が増える。しかし、雇用が増えるということは、経済活動を伴うということで、CO2排出は増えるはずなのである。「CO2を削減するビジネス」というのは、「黒い白」「熱い冷水」と同様、あり得ないのである。

韓国という国のように、「ウソでも何百回といえば本当になる」から恐ろしい。なんでも、もう世界的には日本海は東海(トンへ)併記になっているというではないか。もう今の時代、ウソでもなんでもいいので先に言ったもの勝ちなのかもしれない。その意味で、朝日新聞やNHKはすごいと思う。
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