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CDは本当にオワコンなのか? [音楽]

新車購入を機に、クルマの紹介動画などをよく見るようになった。見ていて気付くのだが、CDの挿入口のない車も結構多い。カタログなどを見ると、オプションで入れられるものから全く設定のない車まである。そして、動画でもCDが要らないという意見を聞くこともあるが・・・

本当だろうか?。

CDという媒体は本当に終わってしまったのだろうか?。

確かにCDを売る店はかなり減少したが、今でもタワーレコードをはじめCDは街中で結構売っている。さすがにカセットやMDやLPはオワコン感があるにしても、一時間程度の音源の流通の媒体としてのCDはまだ終わっていないように思う。

クラシック音楽についていえば、いまだにCDは健在である。それこそ過去の名演の蓄積が膨大であるため、近年では多くの音源が廉価でボックスで買える時代となり、ファンとしてはうれしい限りである。また、新譜もCDでリリースされることが多いという点で、ポップス系とは状況を異にする。

クラシックコンサートなどに行くと、出演者のCDを売っているのは普通の光景である。そこでは決して音源のチップを売っているわけでもなく、配信データを売っているわけでもないのである。

今時の若い人たちはどうか知らないが、CDを全く持っていないという人はどれだけいるだろうか?。ほとんどいないのではないだろうか。車以外のステレオや音楽再生装置もほとんどはCDの存在を前提に作られている。したがって、今この瞬間CDがオワコンであるという主張には大分無理がある。

そして車を買うときに、どうせならCDプレイヤーのついた車が欲しいという感覚がある人がどれだけいるかという点は気になる。なくても困らないイコール不要というわけではないのだ。逆に、CDが聴けないからその車を買わないという人もいるだろう。CDが余計なのでその車を買わないという人は・・・あまりいないのではないか?。

クルマにCDプレイヤーがなくてもCDを聴けるという主張はある。しかしその場合、CDの音源を他の媒体に移動(例えばUSBなど)するという余計なひと手間が生じる。この作業が結構面倒なだけであることに加え、USBは小さすぎて紛失の危険が大きい。さっと手に取って放り込むだけで好きな音楽が聴けるということは、CDプレイヤーの良い点である。また、CD音源をウォークマンに移してBlutoothで飛ばすとしても、機器を立ち上げて認識させるまでに10秒は最低かかる。何という時間の無駄だろうか。

それにしても、クルマからCDプレイヤーを無くしてしまおうという同調圧力は一体どこから生じているのだろうか?。乗用車メーカーからすればコストカットになって好都合ということだろうか?。

そしておそらく、「あればあった方がいいが、なくても大きくは困らない」人が大多数の中にあって、CD設定のない車がそれなりに売れていくことで、なし崩し的にクルマからCDが無くなっていくとすれば、何とも悲しいことだ。

今こそ言いたい。ダウンロードやストリーミング、スマホ、Blutooth大いに結構。だからといって、CDはいまだになお健在であり、CDの排除はすなわち文明の退化なのだと。
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