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コードブルー 感想 [個人的なこと]

ひょんなことからこのドラマにハマってしまった。

リーガル・ハイと逃げ恥をレンタルで一気見したのを契機に、新垣さんの代表作ということがきっかけである。

医療ドラマというと、自身がその業界の関係者でもあり、ついつい見る前から食わず嫌いする傾向がある。あまりにも現実乖離した設定や、あまりにも感情に流され過ぎる演出、倫理観のない医者をデフォルメするとか・・・。そういった演出が鼻につくことは多々あるが、最近見た旧作の「ブラックジャックによろしく」や「ドクターコトー診療所」なども、細かい医学的ツッコミを別にすればドラマ的にはかなりの良作であった。これは共演陣によるところも大きく、テレビ局もこと医療ドラマに関してはビッグネームをつぎ込んでくるので、仕上がりが重厚になるのだ。

そしてコードブルーであるが、このドラマの仕上がりも相当に重厚である。

ことに、ドクターヘリ候補生の4人以外の医者が濃い!!。柳葉敏郎、りよう、杉本哲太、児玉清、勝村正信の5氏であるが、演技にスキがないので安心してみていられるのである。そしてこの5人であるが、あまりにも実際にいそうな医者に近いというところでリアリティが感じられる。

勝村演じる外傷を専門とする整形外科医、何となくコミカルな役柄・・・いる!
杉本演じる脳神経外科医、仕事人タイプ・・・いる!
柳葉演じるアウトローなパワハラ系外科医・・・いる!

その一方、フライトドクター候補生4人はどちらかというと実際にはあまりいなさそうな人たちではある。これは新垣さんを他のドラマで見ているだけに、バイアスがかかってしまい、どうしても医者には見えないというところもある。一応本作の主人公である山下智久氏は、実際にはあまり医者にはいないタイプだが孤高でニヒルな設定が実に役にはまっている・・・ように思った。

一つ理解に苦しむのは、黒田(演・柳葉)が候補生の藤川医師を決してヘリに乗せないことである。能力に劣ることが原因だったとしても、現場経験を積まなければさらに差が開いてしまうわけだし、何も一人で行くわけではないのだから何回か試しにつれて行っていいようなものだろう。世にこれを「パワハラ」という。このドラマができたのは2008年と大分古く、今よりはパワハラがまだ許容されていた時代でもあった。結果、藤川はそれなりに業務ができるやつだったわけだから、これは黒田の判断ミスといわれても仕方がないだろう。

そもそもフライトドクターになりたい!!という設定自体が私には分からないのだが、一応ドラマなので・・・(現実にはいるのだろうか??)

そのパワハラ上司である黒田(演・柳葉)は腕を失うことになる。これってアメリカの有名ドラマ「ER」のパクリでは・・・????と思ってしまったが、問題化はしていないようなので放っておこう。

医学考証も他のドラマよりもしっかりしている。ドラマ内容だけに重症者が多すぎる気はするが、あまり標準を逸脱した設定やレア症例は多くないので、ストレスはなかった。

主題歌のミスチル「HANABI」もこのドラマの世界観と完全にマッチしている。何度聞いても飽きの来ないメロディーラインは連続ドラマにふさわしい。

というわけで、世間とはかなり遅れて第2第3シーズンに突入するわけだが、このドラマ、構成がしっかりしているので人気作なのもわかるような気がした。
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