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超渋いオンボロ銭湯来訪 [個人的なこと]

カジノ法案審議入りへ・・・
はっきりいって、TPPとか自衛隊海外派兵とか改憲とかのトピックよりもはるかに重要な(通過させてはいけないという意味で)問題だと思うのだがいかに?。しかも師走のこのどさくさに滑り込みで審議入りさせるあたり、あまりにも狡猾なのではないか?。

それはさておき、先日●●●湯へ行ってきた。敢えて名称は伏せておくが、銭湯マニアの間では比較的有名な超レトロ・オンボロの銭湯である。

銭湯の新規開業はこの11年皆無だそうである。そう聞くと、11年前に最後の開業を果たした近代銭湯にも行きたくなるものだが、まさかカランがレトロということはあるまいて。一方で、1990年代からおそらく廃業が相次ぎ、2000年以降はペースが激しくなっているようだ。ただその分選択と集中により、残った店に人が集まるようになり、割と安定しているところもあるようではあるが、風呂に入りに行くという文化自体が衰退するなか、一部の好事家だったり、私のように「にわか」銭湯ファンが一見で行く程度では焼け石に水であろう。ましてや、オンボロの廃屋のような銭湯などの上級者向けのところは、慣れないと入るのに勇気がいるのも確かだ。

某片田舎の私電の駅近くに存在する。あたりは真っ暗であり、知る人ぞ知る、知らない人は永久に用のない場所にひっそりと佇むオンボロの銭湯。「ゆ」という看板はあるがライトアップされておらず、近くまで来ないと入浴施設とはわからない。なかから人の声が聞こえる。引き戸を開けて番台の老人に420円を渡す。初めての客に少し戸惑いがあるのか、「ありがとう」と。いや、おそらく一見の客は今まで数多だろうから、いちいち気にはしていないだろう。靴箱はあるが、おそらく誰も使っていない。ロッカーは木製だが、その上に物を置こうにもうず高く積もったホコリが邪魔をしている。何と掃除が行き届いていない!!。止まった時間がそこにあった。
 湯船は中央に円形の深浅が一つ、奥に薬湯と電気(ともに緑白色入浴剤入り)というシンプルな構成、カランは5台くらい。全体に小さいタイル張りだが、かろうじてつぎはぎして何とかもっている状態で危険この上ない。シャワーはあるが、出が著しく悪いため、カランから出たお湯を桶にためたほうが使いやすい。
 洗髪洗体をしている間にほかの客があがったため貸し切りに。お湯は全体に熱く、中央浴槽が深い!!。この深さがたまらないのだ。薬湯はとにかく熱く、44度くらいはあろうが、水を足しつつも適温にならずに早めに撤収。中央湯船も42度くらいと思われ、すぐにあったまるため早めに撤収する。脱衣場のテーブルでは地元民がたばこふかしながら番台のじいさんと談笑している。禁煙だったはずだが、その辺もうやむやになってしまっているようだ。出ていく間際に、「おにいちゃん、はやいねー、もう少しゆっくりつかってきや。これから勉強?」と。若くはみられるほうだが、まさか学生と間違われている。常連か貧乏学生しか来ない銭湯なのだろう。もっとも、今日び貧乏学生などというジャンルもなかろうに。確かに、折角来たのに入浴時間は短かった。現代人の性なのか、最近は長時間湯に浸かるのが難しくなった。銭湯とはもっとゆっくり楽しむものなのだろう、本来は。

 とにかく古い建物!。おそらく床しか掃除されておらず、全体に埃っぽい。熱源は薪で、体の芯から温まる。脱衣所の照明が暗く、もの悲しい気持ちにさせられる。行ったときは男女数名のコミュニティ、おそらく常連であろう。ちなみに駐車場もなく、皆路上駐車である。一人乗り込んで風呂につかり無事出てくるまで、多少ともこの門外漢に好奇の眼差しはあろう。かなり勇気の要る銭湯だ。

 ちなみに、超オンボロ系の銭湯は、学生時代以来で3軒目だ。前の2軒も同じような雰囲気だったが、記憶が遠い。行くと大抵客はゼロかまばらで、浴槽のみのシンプル系である。他所のやや近代風の銭湯(もしくは改修した系)に行くと、まだ店内が明るかったり、サウナがあったり、割と客がいたりするので、自然とオンボロ系にはいかなくなる。しかもこの時代まで生き残っているということは、数少ない常連と好事家だけが対象でもなんとかやっていけるということなのか。しかしもう5年も10年もやっていようか?。やはり銭湯はいけるうちにいっておいたほうがよい。
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