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激渋銭湯を探訪 [個人的なこと]

関西の激渋銭湯という、レトロ銭湯のサイトを探っているうちに、無性に昔ながらの「銭湯」というものに行きたくなり、2軒ほど探訪してきた。

だいぶ昔であるが、下宿の湯沸かし器が故障したことがあった。当時は今よりもまだ銭湯という施設は多く存在しており、しばらく銭湯通いが続いた。一度行ってみると、銭湯毎に独自の魅力があったり、湯の温度とか雰囲気とかが異なることに気づき、10数軒はしごしたものだ。当時も超渋い、文化財クラスの銭湯に行ったことがあったが、大抵閑散としていて、時には貸し切りの状態だったこともある。なんだかんだ言っても、人々は新しいものを好むのだ。別にいにしえにそれほど思い入れのない自分も、比較的新しい設備のところに行くことが多くなった。人の集いの少なすぎる銭湯は、時として恐怖感を伴うものだ。その渋い銭湯は、2000年前後で廃業されたようである。時の流れには逆らえないものだ。

古き良き?ものがなくなると、人々は惜しむ。しかしながら、なくならないように多少とも努力はしただろうか?。今になってノスタルジックに、明治大正昭和のレトロな銭湯がなくなるのは惜しいなというのは簡単だが、なくさないためにはもっと足しげく銭湯に通うべきではなかっただろうか?。働くようになってからも、銭湯の看板を目にすると「一度ここに行ってみよう」と思うが、ついには訪れることはなかったりした。銭湯という、ある種郷愁をさそうものへの興味はあっても、現実生活にかき消されるのだろう。その結果、年に数日もいかないようになる。

気が付くと昨今、「スーパー」銭湯には行っても、ただの風呂屋に行くことはほぼ皆無の状態。スーパー銭湯には結構な数の客がいるが、後者には・・・。つまり、これは時代の流れなのであって、現存するレトロ銭湯も最終的には日本からなくなってしまうだろう。おそらくは公衆電話機と同じような運命にあるのだ。

しかし、昔ながらの銭湯には魅力は多い。値段は420円と、スーパー銭湯よりは安いものの、風呂の種類が少なかったり、サウナがないのは難。ただ、いろいろあっても使い倒せないのも確かだ。多くの場合は井戸水か水道水なのだろうが、銭湯の風呂には独特の柔らかさがあるのは不思議だ。銭湯によっては結構湯温が高いところがあるが、スーパー系ではあまりないと思う。湯温もそうだが、妙に湯冷めしにくいのも旧式銭湯の特徴であろう。そしてあのタイムスリップしたかのような独特の雰囲気は得難い体験であろう。

近隣・・・といっても車で行ける距離では数件しかない旧式銭湯は、数日で行き着くせてしまいそうだ。それ以外にも、ふと通りかかったらフラッと入れるように、常に洗面用品を携行するのもありかもしれない。
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