SSブログ

失言し放題の大物コメンテーター、テレビ局が忖度か [政治経済]

森会長が「女の人は話が長い」と言って更迭されたのは記憶に新しいところだが、実は差別発言ではない。それどころか、切り取られる前の発言全体をみると、どうも女性に対して何も思うところなどないようなのだ。無理やり焚火をして炎上させる手法であり、森会長は「面白おかしければいいんだろう」といったが、実にその通りである。

しかし、世の中にはどれだけ差別的な問題発言をしても許されることがあるようなのだ。今回は最近の二つの事例を紹介したい。

① 田原総一朗氏、2月の「朝まで生テレビ」で、福島原発避難の帰宅困難者について、「どうして帰らなくちゃいけないの? 帰れなくってもいいじゃん」と発言した。その後の発言内容からは、氏は田舎から東京にでてきて幸せにくらしているので、移転先で幸せなら故郷に戻れなくてもいいという考えを披歴した。つまり、自身の体験を他の人に当てはめようとしたわけである。この問題発言は、仮に政治家が発言したら一発退場ともなり得るものであり、氏の真意を知るべく、テレビ朝日の番組HP宛てに抗議の投書をしたが、今のところ返事はない。3月放送の「朝まで生テレビ」で謝罪が行われることもなかった。田原氏の問題発言は以前から知られているところであり、謝罪をしたこともあるらしいが、番組自体を降板するなどの処置はない。これはいくら何でも身内に甘すぎるのではないだろうか?。視聴率の低い深夜番組だから許されるわけではないし、高齢だから勘弁してやろうという話でもない。

②橋下徹氏、先日の3月20日放送のフジテレビの朝の報道番組で、「コロナワクチンを打っていない人はコロナに罹っても医療機関で後回しにするとか・・・」(記憶なので原文ママではない)と発言し、コロナワクチンを打っていない人の自己責任として医療を後回しにする施策を提言した。この発言は、病人に対してワクチン未接種だけを理由に最悪死んでも仕方がないという趣意とも捉えられかねず、明らかに上記を逸した発言である。医療の側からみれば、ワクチン接種の有無関係なく、急患の応需は基本的には先着順である。特定の要因の有無で患者層を差別化することは本来あってはならないことである。とはいえ、実際の医療の現場では、超高齢者で後が短そうな人や、ホームレスで腐臭のする変なおじさんや、悪質なクレーム患者などに対しては、現場の裁量で多少手を抜くことはあるが、そのことは基本的には口にチャックである。橋下氏の真意はどこにあるのだろう。この発言も、政治家などが発言したら炎上・辞職・更迭されるくらいの重大性があるように思われる。

田原氏と橋下氏には共通点がある。どちらも、自説が正しいという思いが強く、他者を言論で封じ込めようとする傾向がある点だ。こういった唯我独尊的な姿勢に対し、本来は言論で言論を封じ込めないといけない。その意味では、例えば櫻井よし子さんなんかは橋下氏を上手く攻略していると思う。とはいえ、こういった発言家は言ったら言いっぱなしで言いたい放題となり、問題発言すらスルーする傾向がある。何とかならないものだろうか
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0