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酷すぎる朝生 田原の問題発言はスルーか [社会]

朝まで生テレビ(テレビ朝日系列)がひどいのは今日にはじまったことではないが、2月25日深夜のそれは過去最大級の酷い回だった。

テーマは環境保護や地球温暖化・エネルギー転換などを主体としたものであったが、折しもロシアのウクライナ進行と時期が重なったため、その話題も盛り込まれた。ところが、いつの間にかメインのテーマから司会者(田原)が逸脱し、「なんで日本の若者は政治に興味がないんだ」「俺たちの若いころは・・・」「宮澤喜一っていうのは・・・」という、いつもながらの脱線モードに突入した。20代の若い環境活動家?も参加していたが、その女性に対しても一方的に「違う!」「何もわかってない!」と罵倒を繰り返していた。人が発言をしている最中でも「違う!」とか言い、その人は十分に最後まで発言できず、議論の深化が妨げられた。周りは諦めモードで、三浦(るり)氏がいつもの調子で、それは田原一個人の意見に過ぎないことを指摘するが、それによって反省したことは一度たりともない。パネラーの一人がうんざりした顔で、「でもそれは過去のことですよね・・・話をエネルギーに戻しますが・・・」と言い出すと、また「違う!!」と罵倒する。どうやら彼にとっては宮沢政権時代のことは最近のことであったらしい。また、宮沢政権の話とか、若者の政治参加の話に大分時間が割かれたが、メインテーマである環境問題にはほとんど掠りもしない無駄な時間に費やされた。果ては、「何で河野は総理大臣になれなかったんだ」と言い出す始末。自民党総裁選は最終的に岸田VS河野でどちらかが敗れるわけで、彼にとっては河野でなければだめだったようだ。どうやら彼にとっては自分の思う通りに政権の人事が進まないといけないらしい。民主主義の根幹の理解に乏しいことが見て取れる。

そんな中、一番ひどかったのは福島第一原発事故以来帰還できない人に対し、「何で?帰れなくってもいいじゃん」と発言したことだ。この発言は、政権の要人が下手に口にしようものなら即刻クビになるほどの発言である。森元総理の「女性は話が長くて・・・」などとは比べ物にならない。なんでも彼によると、今は避難先で平和に暮らしているならそれでいいじゃんという趣旨の発言である
。さらに、自分は田舎から東京にでてきて、戻りたいと思ったことはない!という、一個人の無意味な感情を垂れ流した。彼にとっては福島は過去のことでどうでもいいことらしい。

彼の発言に対して今後訂正・謝罪がなされるかどうかだが、ネットニュースになっていないことをみると、どうやらスルーされてしまったようだ。でも、この国の過去の失言の例を見る限りでは、今回の失言というのは、番組司会者の降格や、番組自体の廃止が議論されるべきレベルである。大御所だから擁護するのか、もう年で耄碌しているから勘弁してやるのか、どうせ視聴率のでない番組だから言いたい放題で無礼講なのか、よく分からない。一視聴者から言わせてもらえば、これはテレビ朝日のガバナンスの問題である。相手がいかに大物だろうと、その首に鈴を付けれなくてどうするんだということである。

そんな番組を見なければいいのではないかという意見があれば、それは一部その通りである。ただし、仮にも視聴率がゼロパーセントの番組ではなく、0.1%でもある番組であり、国民の相当数が視聴する番組であれば、自分は見ていなくてもその中で著しい問題発言があったのであれば、低視聴率を理由にスルーしてはならないというのが私の意見である。
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