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パチンコ屋でワクチン接種だと? [政治経済]

大阪でコロナワクチンをパチンコ店で実施したという。空調換気も完璧、待機時間にはモニター画面に時間表示される、休業して利益を返上してまでワクチン接種に協力したパチンコ店に対しては、意外にも世間から高評価であったようだ。

しかしこのニュースに対しては、極めて強い違和感しか感じ得ない。

そもそも、何故わざわざパチンコ店である必要があるのかという点だ。パチンコ店関係者の職域接種というなら分かるが、一般住民も対象にしているという。公的事業の会場が賭博場であっていいわけはなかろう。

そもそものパチンコの違法性については長くなるので今回は論じない。一口に言えば、極めて不健全な施設であるし、この国から消え去って欲しいと思っている。勿論、訳あってその業界で働いている個々の方々には何の恨みもないが、日本以外のほぼすべての国でパチンコ屋は存在しないわけだから、なくなっても問題ないことだけは確かだ。(註:ただし、一時的には雇用の問題などが生じうるが)。三店方式の欺瞞、警察の天下り、北朝鮮とのつながり、治安の悪化等々、各自お調べ願いたい。

利益を返上してまでワクチン行政に協力したというのは本当だろうか。パチンコ屋が2-3日閉店するくらいの損失は、釘の調整で一気に回収できる。しかも、今回のような見せかけの善行を積むことによるプロモーション効果で今後の集客が上がるとすれば、パチンコ屋は損して得取ったのである。

よくテレビCMでパチンコ屋のCMが流れていたり、市営バスが全面パチンコ塗装だったりするが、これはパチンコ屋が市民生活に溶け込んでいるという印象を作り出すためのパチンコ屋の経費なのである。こんなCMを出しても集客に大差はないことは自明であるが(パチンコをしない人は絶対にしないです)、電波なり市営バスの塗装なりを購入できるという既成事実をもって、パチンコのグレーな部分をあまり追究されないようにしようという企業努力なのであろう。

とすると、今回のワクチン会場の件にしたって、イメージをよくしたいパチンコ店の思惑が見え隠れする。一見して善行であるがために、表立っての批判がしにくい。よく計算されていると思う。

昨年のコロナ禍初期に叩かれたパチンコ業界だが、おそらく叩いたネット住民たちは手のひらを返して賞賛に回っているようだ。ネット民とは所詮そのようなものだろう。しかし、私は決してぶれない。パチンコ自体の存在が悪である以上、賞賛する気持ちなど毛頭もない。

ニュースによると、パチンコ店でのワクチン接種で待機者は台の前に座っているが、台自体の視覚効果は流されていた。私だったら気持ち悪くて決してこんな場所では打たない。そもそも、ワクチン行政で足りていないのはワクチンそのもの、打ち手だったわけで、会場が足りなかったわけではないのだ。このニュースに対して批判が起こらないことは誠に残念である。もしかすると、パチンコは本当に日本国民に広く無害なものとして認識されつつあるのだろうか?。全く忌むべきことだ。
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