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テレビ局に自浄作用なし [社会]

世界の果てまで行ってQのお祭り企画が復活するとのことである。

私は同番組をほとんど視聴しない。面白くないからである。しかし、世の中では面白いと思っている人が多いので長寿番組になっているようである。この行ってQで、世界中の風変わりなお祭りに芸人が参加するという企画が人気があったようだが、週刊誌報道によると、ありもしない祭り企画をねつ造して要するに大がかりなやらせをしたということらしく、どうやらそれは本当のことらしいのだ。

しかし、ネット民の反応は意外なものだった。こういう番組はやらせだろうが何だろうが、面白ければいいのであって、判断するのは視聴者なんだ。見たくないやつ(私のことか)は見なければいいだけだろ、と。このような意見をもとに、復活を歓迎している人が意外と多いようである。

確かにその意見も一理ある。見たくないやつは見なければいいので、私はみていない。見ている人は面白いと思う。だから番組は続くし、視聴率が下がれば打ち切りになるというそれだけのことだ。そこに損得は存在しない、一見もっともらしい。

しかしながら、今回の騒動の馬鹿さ加減は明らかに一線を超えている。現地の住人や視聴者をバカにしている。少なくとも体裁上は、「世界にはこんなに面白いお祭りがあるんだ」というのを売りにしている。ねつ造ではないという前提であれば、視聴者は「おー面白い!」となる。まあこの時点でねつ造っぽいと感じる賢明な視聴者もいるだろうが、そのことは問題ではない。多くの視聴者の期待を裏切ったのが問題なのだ。そしてそのねつ造が明らかに確信的であることである。出演者は知らなかったという。真相はわからないが、普通に考えればいくら何でも知らなかったはずはないだろう。

よって、私は引き続きこういったバカ番組は見ない(多少目を通すかもしれんが)。しかし、意外にも人気番組らしいから、この先も番組は続くのだろう。それで飯を食っている人もいることは理解するが、別にこの番組である必要もなかろう。これだけ倫理的な違反行為をしても開き直れるというのはある意味すごいことだ。

そこで思い出されるのは「ほこVSたて」という番組だ。この番組もやらせがあったことが判明し、即刻中止になってしまった。確かにやらせはあったが、一部の企画は学問的にも興味深いところはあったので(金属VS金属など)時々は視聴していた。ガチを謳っている番組で、そのすべてではないにせよ悪質なやらせがあったのだから、中止もやむを得ないと思いつつも、寂しいものはあった。反省したうえで、同類の企画が立ち上がることもあるだろう。

さて今回の行ってQであるが、悪質度からいえば「ほこたて」と変わらない。しかし何故今回は中止にならないのかがさっぱりわからない。局の判断といえばそれまでかもしれないが、これだけ重大な事件なのに反省をしていない。結局は視聴率がとれればOKということはカネがすべて。支持している視聴者も視聴者だと思う。テレビ業界の闇は引き続き深い。
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