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2021年映画ベストテン(個人の意見です) [映画]

今年もついに師走。今年は22本映画館で視聴した。洋画19本、邦画2本、バレエ1本。マニアックな作品が多かった。内容的にも??なものが結構あり、私の理解力の問題なのかもしれない。例によってミニシアター系、アート系作品が多いので、選択バイアスがかかっていることをご了解されたし。

ノミネート作品はバレエを除いて21本、洋画も邦画も一緒に集計した。視聴順に以下の通り
なお、★の数は、もし私が週刊文春の投票員であった場合に付けたであろう採点とし、さらに0.5点刻みとした。

ザ・ハント、燃ゆる女の肖像、わたしの叔父さん、ミナリ、ノマドランド、ザ・スイッチ、シカゴ7裁判、ジェントルメン、水を抱く女、ファーザー、Mrノーバディ、プロミシングヤングウーマン、スーパーノヴァ、ドライブマイカー、ライトハウス、OLD、サマーオブ85、MINAMATA、由宇子の天秤、DUNE砂の惑星、ラストナイトインSOHO

① ファーザー            ★5
② プロミシングヤングウーマン    ★4
③ シカゴ7裁判           ★3.5
④ サマーオブ85          ★3.5
⑤ ラストナイトインSOHO     ★4
⑥ 燃ゆる女の肖像          ★3.5
⑦ 私の叔父さん           ★3
⑧ ドライブマイカー         ★3
⑨ ミナリ              ★3
⑩ DUNE砂の惑星         ★3.5

今年は横並びでとびぬけて優れた作品がなかった印象はあるが、①ファーザーはダントツの一位だった。老いと記憶という深刻なテーマをアンソニーホプキンスが好演(アカデミー賞受賞)している。以下、②Cマリガンの好演と脚本に、③重厚、④オゾンの佳作、⑤現実と幻想の目くるめく世界、⑥印象深いゴシック風、⑦渋い、⑧村上の世界感、⑨佳作、⑩SF超大作 といったところである。

選外では、アカデミー賞を受賞した「ノマドランド」(★3.5)もまずまずの出来であるし、B級映画を楽しみたい向きには「ザ・スイッチ」(★4)と「Mrノーバディ」(★3.5)は間違いなく面白い。芸術性を楽しみたい向きには「水を抱く女」(★3)と「ライトハウス」(★3??)を(ただし、観客は置き去りである)。

全体的にみて、お金を返せレベルの作品はなく、見た作品はすべて良質な映画であった(選んでいるから当然か?)今年ですが、それだけに小粒感が強く、記憶に焼き付いている作品も少なかった。正直、「ファーザー」だけが別格なのであって、それ以外の作品はそれほど強く勧めたいというほどのものでもない。とはいえ、②や⑤など、主演女優がグイグイと引っ張るタイプの作品は要注目だろう。

⑩のDUNEについていえば、この作品が歴史的SF超大作の映画化であるということ。前回映画化の1984年リンチ監督版も視聴してみたが、これがまた意外と「いい」のである。新作のほうが優れていることは確かであろうが、是非旧作にも目を通してほしい。そして、この作品を映画化するということ自体に敬意を表したい。

来年もまた良い作品に巡り合えることを期待したい。
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