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カジノ反対へ団結を [政治経済]

千葉市長がIR誘致を断念したとのこと。その理由が、災害の復旧などを優先させたいので日程的にも間に合わないとかなんとか言っていました。これではまるで、災害がなければ推進したかったかのようにも受け取れるので好感は持てませんが、そこはスルーしましょう。カジノはそもそも人間性の堕落だから反対なんだ(!)と言ってほしいところではありました。

ところで、カジノ反対にはパチンコには何で何も言わないの?という論点ずらしがみられます。パチンコはあまりにも長くてどす黒い歴史があるので、パチンコを絡めると議論が重層化して複雑化してしまうのです。カジノ反対の人の中には、一定数のパチンコ擁護論者が確かにいるかもしれません。ただおそらくは、大多数のカジノ反対の人はパチンコを含めた賭博に反対していると思われ、ブログ主もこの立場をとっています。

今回は千葉の件ですが、何と立地は幕張新都心を計画していたとのことで、それを聞いた瞬間にその計画はあり得ないと思いました。

なぜかって、幕張にはすでに「幕張メッセ」があるからです。そして、幕張メッセといえば、東京国際フォーラム・パシフィコ横浜・京都国際会館と並び、国内で大規模な国際学会が開催できる大会議場なのです。徒歩圏内には映画館やショッピングモールもあり(多少歩きますが)、飲食店は多数です。ホテルもありますが、やや客室数不足なのがたまに傷のエリアといえるでしょう。仮にIRを建設するとして、幕張メッセ以上の巨大なハコモノをつくるということなのでしょうか?、それとも、幕張メッセを増築してIRにするとか・・・。詳細は不明ですが、壮大なムダであることには変わりはありません。

日本にはシンガポールのようなIRがなく、国際的な会議が開けないというウソがまかり通っています。実際にはこれはフェイクニュースで、上記の4か所はじめ会議場はたくさんあります。何と、岐阜市のような中都市にもあります。国際会議に来日する人たちが、「日本はカジノがないので不満だなー」と言っている人たちはおそらくほとんどいません。もし本当に大規模な施設がないというのであれば、上記4か所を増改築すればいいだけのことで、特に京都なんかは老朽化しているし、土地的にもできそうな印象はあります。

何度でもいいますが、日本でも国際会議は開けるし、施設は十分にあります。統合型にするのであれば、せいぜいホテルを建てればよく、遊戯施設が必要なら、下層階にゲーセンでも入れておけばいいでしょう。国際会議に来る人たちは会議にくるのであって、博打をうちに来るのではないのです。

そして、不幸にも政府のいうところのカジノ付きIRができたと仮定します。巨大な施設で国際会議も開けるのですが、なに分巨大すぎるので、会議場の稼働率が上がりません。会議が非開催の時期はせいぜい中国人のツアー客がホテルに宿泊する程度で、カジノは閑古鳥が鳴いています・・・。なんてことは目に見えているのです。

今回の汚職事件でカジノそのものを見直すべきですが、政府は強引にでも作りたいようです。しかし、そもそも不要なものを作ったところで、負の遺産になることはやる前から分かり切ったことなのです。横浜市長のリコールもありそうですし、今後も注目です。
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