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プラスチックは焼却を [社会]

最近のニュースから、福島県の南相馬のゴミ処理施設で、行き場を失ったプラスチックごみが散乱したり腐臭をまき散らしているというのがあった。

背景として、中国へのゴミの輸出が禁止されたことから、搬入される資源としてのプラごみを処理できなくなったということらしい。

果たして、うずたかく積みあがって周囲に腐臭をまき散らす「資源」としてのゴミは、本当に再利用・リサイクルできるのであろうか?。それが技術的に可能であったとして、どの程度の量が可能なのだろうか、そして、リサイクルは本当に環境にいいのだろうか?。

以前も指摘したように、プラスチックやペットボトルを中国などに輸出しているのは、それがビジネスとして成立しているからである。先進国が途上国にゴミを「押し付けて」いるわけではないし、そもそもそんなことはできるわけがない。ただしかし、例えば中古テレビを新興国に輸出した際には、最終的には新興国で使い古して壊れたらそこでゴミになるので、そういった側面があることは否めないところではある。一方、プラスチックなどはそもそもが「ゴミ」であるから(まさかリサイクルなんてできると思っていないですよね)、向こうが喜んで買ってくれるのであればどうぞというだけの話だったのに、頭でっかちの国際会議なんかで話がややこしくなったわけ。で、中国がゴミを買ってまで欲しがるのは、多分工場や発電所の燃料にするため、いわゆるサーマルリサイクルですね。ただリサイクルといっても、ただのプラスチックごみを燃料を消費してまで輸送・運搬するわけだから、国内で処理する以上に無駄なエネルギーを消費していることも確かです。

ではどうすればいいか、国内でじゃんじゃん燃やしましょうっていうことです。プラスチックは科学的には炭化水素なので、二酸化炭素と水しか出さないので基本的には燃やしても無毒ですし、リサイクルや海外輸送よりもはるかに環境にやさしく、ついでに発電まですれば一石二鳥です。

温暖化?。でも、どうやってもプラスチックごみを処理するには二酸化炭素を出しますよ。まさか海洋投棄のほうがいいってわけでもないですよね??。


なかなか正しい方向に物事が進まないというのが「オトナの」事情です。今住んでいる自治体は「燃えるゴミ」と「プラスチック」を分けていますが、プラスチックを燃やさないなんて、環境に悪すぎます(多分最終的には燃やしているのでしょうが)。みんなはルールを守っているようですが、個人のささやかな抵抗として、全部燃えるゴミで出しているっていうのが、ささやかなエコ活動ですかね。。。
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